2012-08-13

どうしてニッポンはこんなに便利で息苦しいのか?

ドン・キホーテのピアス (13) どうしてニッポンはこんなに便利で息苦しいのか?ドン・キホーテのピアス (13) どうしてニッポンはこんなに便利で息苦しいのか?
(2009/05/20)
鴻上 尚史

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ハイ、13巻目。とてもとても面白い、背表紙の日焼け具合に目をつぶって買ったかいがあった。ブログ炎上について4回に渡って経緯や感想を書いているが、ここまで書かれると炎上させている匿名のネット住民たちはついてこられないだろう。
高校生の前で講演をした時に「死んだら意味がないんだ。死後の世界なんてないんだぞ」と言うと「えーっ」という小さなため息がさざ波のように広がったことがあって、内心、肝を冷やしたとある。スプリチュアルブーム恐るべし。
ロンドンで「トランス」という芝居をやったときの話がとても面白くて、イギリス人は謝らないと同時に相手を責めない、笑ってNOというとか、決してふざけているわけではなくて(日本だとふざけているのか!と言われることではあるけど)気軽に躊躇なくという意味で、日本人が思い詰めてNOということと対比している。日本大使館の女性との会話で、イギリスの会社員なんて、本当に5時か6時になるとパブ行って飲んでるんですよ。残業なんてほとんどしないわけです。なのに、今、イギリスは非常な好景気で、バブルと言ってもよくて、ロンドンの金融取扱高が世界一でしょう。じゃあ、早朝から深夜まで働いている日本人はなんなのっていう気がしますよね。終電まで働く国民と6時にはパブでうまいビールを飲む国民が、結果的にそんなに変わらないどころか、パブ派が今は勝ってるってのが分からないんですよ。著者は「幸せとは何か」考えるわけ。わかっているだけで毎年3万人以上が自殺する国が幸せなわけがないのだが、明日から残業やめようとは言わないが、残業時間で社員を評価するようなクレイジーな管理職には死んでくれと言いたい。(ちょっと言葉が過ぎたか)
外国のエアラインは飛行機に乗っても動き出す直前まで携帯が使えるとか、座席の前のテーブルやリクライニングを戻すのは着陸の5分前だとか、英語が出来ないから国内エアラインしか乗ったことがない私には驚きの話だった。というか、そもそも海外には一回しか行ったことがなかった。日本のエアラインのシートベルトや手荷物のチェックの厳しさについても書いている。
著者は夏は半ズボンをはいて生活するらしいが、立っておしっこをするとかなりの量が足にはね返ってくることを実感するそうだ(爆)。
スペインでは7時のニュースは7時には始まらないらしい(笑)。
新幹線で隣のリーマンが車内販売のお姉さんに「話をちゃんと聞けよ!バカかお前は!」とキレたときに、「この言葉はとてもスムーズだ」と感じました。口癖は、いつも同じ口の形、同じ息の使い方をしますから、だんだんと慣れて、抵抗なく言えるようになります。と書いているのだが、ここら辺が演出家らしい着目点だと思う。とくに車絡みで顕著だが、躊躇なく見ず知らずの他人に怒れる人って実際怒ることに慣れているよね。ブレーキと同時か、その前にクラクション鳴らすドライバーもそう。

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