2016-09-14

生きる

★★★

監督:黒澤明
俳優:知ってる人はいない(笑)

1952年の映画。『終』で終るのが懐かしい。監督をはじめ主演俳優もすでに鬼籍に入っていた。
胃がんで余命少ないと悟った市役所の市民課課長が、市民から陳情されていた公園づくりに命を懸ける映画。自暴自棄になり夜の街で遊ぶシーン、自分が作った公園で亡くなった課長の通夜のシーンに多くの時間を割いている。部下の小田切みきが役所を辞める理由を「つまらない」「何も新しいことが起きない」と言うのだが、うなずく人が多いのではないか。
通夜の席で公園づくりを自分の手柄にする助役と、一市民課長の行動だけで出来たことではないとこれまた無責任に批評する同僚たちを見ていると胸が痛む。最後は胃がんだということを隠して行動に至った課長を偲び、生まれ変わると誓った同僚が翌日からいままでと変わらないお役所仕事をすることで、痛烈に皮肉っている。

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