投資家が「お金」よりも大切にしていること
藤野英人
820円(税別)
星海社新書
読んで感動する本はたまにあるが、読んでいてワクワクする本というのは滅多にお目にかからないと思う。とくに第1章『日本人は、お金が大好きで、ハゲタカで、不真面目』は日本人の本質を非常に挑戦的に語っていて、思わずそう!そう!と膝を打つ。別の言い方をするとあらゆる方面にケンカを売る書き方である(笑)。自分のお金は一円でも減らしたくないから、3.11というあれほどの大災害・悲劇に見舞われても、例年の2倍しか寄付しないのが日本人の本性だという(そもそも例年が少ないのに)
真面目の意味を履き違えているというのも納得。真面目とは「真剣な態度・顔つき。本気。まごころがこもっていること。誠実なこと」であって、言われたことを言われた通りにやることや、ルール・規則を守ったり、常識をわきまえたりすることは真面目の本来の意味ではない。まったく持ってその通りで、だからバカな上司のくだらない指示にただ従う社員は真面目でもなんでもなくて、私のように提案をする(別名、おかしいと言う、意見する)ヤツの方が真面目なんだよ、オレ間違ってないよね(爆)。
笑ったのは、アメリカのヒーローはスーパーマンもスパイダーマンもバットマンも民間人なのに対し、日本のヒーローは公務員だという指摘。ウルトラマンの科学特捜隊は公の機関、ドラマの主人公も刑事だったり、時代劇も町奉行やら将軍様だという。だから日本では世の中を直すのはお上の仕事という風潮につながるわけだ(あーぁ、救われないね)
全体を通して、日本人はアメリカのハゲタカファンドや金融の仕事をしている人たちを批判するけれど、あなたたち普通の日本人ってこんなにもお金の亡者で、そのくせ使い方を知らないんですよと、悪く言えば溜飲を下げる本となっている。私は日本人の二面性を普段から由と思っていないので、いーぞ、いーぞ、やれやれと思いながら読んだ(爆)。
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